第二種電気工事士 令和4年上期[午後] 問14
問14
三相誘導電動機の始動において,全電圧始動(じか入れ始動)と比較して,スターデルタ始動の特徴として,正しいものは。- 始動時間が短くなる。
- 始動電流が小さくなる。
- 始動トルクが大きくなる。
- 始動時の巻線に加わる電圧が大きくなる。
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正解 ロ
分野
科目:C - 機器、器具、材料及び工具細目:2 - 電気機器の構造及び性能
解説
スターデルタ始動は、始動時に巻線を「スター(Y結線)」で接続し、運転が安定してから「デルタ(Δ結線)」に切り替える方式です。全電圧始動とは異なり、始動時に電動機に全電圧を印加せず、電源電圧の13倍(約57.7%)の電圧で電動機を始動するのが特徴です。これにより、始動時の電流を全電圧始動の約13に抑えることができます。容量の小さい電動機の場合、全電圧始動でも問題ないことが多いですが、ある程度容量が大きい電動機では、スターデルタ始動が必須となります。
- 誤り。スターデルタ始動では、電動機の回転速度が定格速度に達するまで固定子巻線をスター結線とする必要があり、運転が安定してからデルタ結線に切り替えます。このため、全電圧始動の場合と比較して始動時間は長くなります。
- [正しい]。始動時の電圧は、電源電圧の13倍と小さいため、始動電流が小さくて済むのが特徴です。
- 誤り。始動時のトルクは、全電圧始動の場合よりも小さくなります(約13倍)。
- 誤り。始動時の巻線に加わる電圧は低くなります(13倍)。
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