第二種電気工事士試験 試験制度&過去問題を徹底解説

最新情報

 

12月7日令和6年度下期⇱の学科試験問題をアップしました。

7月11日SNSボタンの表示・非表示を選択できるようになりました。サイト設定のページから端末ごとに設定できます。

5月28日令和6年度上期⇱の学科試験問題をアップしました。

4月25日公式の過去問題PDF15年分にアクセスできる一覧ページ⇱よくある質問とその答えのページ⇱を作成しました。

3月27日ダークテーマ(黒基調のデザイン)を選択できるようになりました。サイト設定⇱のページから端末ごとに設定できます。

3月21日令和5年度下期(午前⇱午後⇱)の学科試験問題をアップしました。

2023年

5月29日令和5年度上期(午前⇱午後⇱)の学科試験問題をアップしました。

4月27日Webサイトの動作をカスタマイズできるサイト設定ページを追加しました。

2022年

12月15日新しく第二種電気工事士試験の過去問解説サイトを公開しました。後発組ではありますが、今後、解説やシステムを充実させ第二種電気工事士試験対策の決定版と呼ばれるWebサイトに育てていきたいと思っています。

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第二種電気工事士 過去問一問一答

使用電圧100Vの低圧電路に,地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合せとして,「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものは
令和6年上期 問26 [検査方法]
  1. a 600
    b 2.0
  2. a 500
    b 1.0
  3. a 100
    b 0.2
  4. a 10
    b 0.1
【絶縁抵抗値】
低圧電路の電線相互間および電路と大地との間の絶縁抵抗値は、以下のとおり定められています。
使用電圧が100Vの回路は、上表の「300V以下、対地電圧150V以下」に該当します。したがって、絶縁抵抗値は0.1MΩ以上でなければなりません。

【接地抵抗値】
低圧電路に施設する接地工事には、C種接地工事とD種接地工事があり、電路の使用電圧によって以下のとおり定められています。
使用電圧が100VなのでD種接地工事の対象となります。したがって、接地抵抗値は原則100Ω以下としなければなりませんが、0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下とすることができます。よって、設問では500Ω以下であれば基準に適合となります。

絶縁抵抗値0.1MΩ以上、接地抵抗値500Ω以下を満たしていないのは、接地抵抗値が600Ωである[イ]です。
🥋過去問道場に挑戦

出題範囲および内容

第二種電気工事士試験は法律に基づく国家試験なので、試験の出題範囲も法律で規定されています。具体的にその定めは、電気工事士法施行規則3条に記載されています。

電気に関する基礎理論
❶電流、電圧、電力及び電気抵抗,❷導体及び絶縁体,❸交流電気の基礎概念,❹電気回路の計算
配電理論及び配線設計
❶配電方式,❷引込線,❸配線
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
❶電気機器及び配線器具の構造及び性能,❷電気工事用の材料の材質及び用途,❸電気工事用の工具の用途
電気工事の施工方法
❶配線工事の方法,❷電気機器及び配線器具の設置工事の方法,❸コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法,❹接地工事の方法
一般用電気工作物の検査方法
❶点検の方法,❷導通試験の方法,❸絶縁抵抗測定の方法,❹接地抵抗測定の方法,❺試験用器具の性能及び使用方法
一般用電気工作物の保安に関する法令
❶電気工事士法,❷電気設備に関する技術基準を定める省令,❸電気用品安全法
配線図
配線図の表示事項及び表示方法
学科試験の50問もおおむねこの順序に従って出題されています。
  • 問1~5 基礎理論
  • 問6~10 配電理論
  • 問11~18 電気機器等
  • 問19~23 施工方法
  • 問24~27 検査方法
  • 問28~30 保安に関する法令
  • 問31~50 配線図

令和6年度受験スケジュール

第二種電気工事士試験は、年2回の開催でそれぞれ上期試験と下期試験と呼ばれます。まずマークシート形式の択一式試験である学科試験が実施され、学科試験の合格者(または免除者)のみが技能試験を受験できる形式となっています。


令和5年度からは学科試験にCBT(Computer Based Testing)方式――コンピュータの画面上で問題を解く試験方式――が導入され、一定期間内であれば全国に約200箇所設置されるテストセンター等で希望する日と時間を選んで受験することが可能になりました。


令和6年度の試験日程は以下のようになっています。

上期試験
受験申込受付期間3/18(月)~4/12(金)
学科試験(CBT)4/22(月)~5/9(木)(18日間)
学科試験(筆記)5/26(日)
学科試験結果発表日6/10(月)
※CBT受験者は受験日の2週間後よりマイページにて発表
技能試験7/20(土)・7/21(日)
技能試験結果発表日8/16(金)
下期試験
受験申込受付期間8/19(月)~9/5(木)
学科試験(CBT)9/20(金)~10/7(月)(18日間)
学科試験(筆記)10/27(日)
学科試験結果発表日11/11(月)
※CBT受験者は受験日の2週間後よりマイページにて発表
技能試験12/14(土)・12/15(日)
技能試験結果発表日1/17(金)

また当日の試験時間は以下のようになっています(年によって変更の可能性あり)。

学科試験(筆記)10:00~12:00(120分)
技能試験11:30~12:10(40分)

受験手数料

インターネット申込み(原則)は9,300円(非課税)、郵送申込みは9,600円(非課税)です。学科試験免除者で技能試験のみを受験する人も受験料は同じです。

受験資格

受験資格はありません。年齢、学歴、業務経験を問わずどなたにも挑戦していただける資格です。

第二種電気工事士試験の難易度

電気系の中では入門的な資格なので、難易度は比較的易しいと言えるでしょう。合格率で見ても学科試験で約60%、技能試験で約70%なので国家試験の中では高い部類にあります。

電気の基礎理論や配電理論の分野は、初学者にとってはとっつきにくく計算が苦手な人にとっては得点しにくいとは思います。しかし、図記号、機器、材料、工具の問題は単純な暗記問題で、何度もやっていくうちに自然に覚えることができます。これらの暗記問題が出題の6割以上を占めるため合格するのは決して難しくありません。きちんと対策をすれば自ずと結果はついてくるでしょう。

私がこれまでに受験してきた資格試験と比較すると、ITパスポート試験、FP3級、簿記3級と同程度の難易度だと感じました。

受験者数と合格率の推移

毎年10万人を超える人が受験する人気資格です。平成29年までは上期試験に受験者が偏っているのは、下期試験の試験会場が一部の都道府県に限定されていたからです。平成30年から下期試験が全国47都道府県で実施されるようになったため、それまでのような偏りはなくなりました。