第二種電気工事士 令和3年上期[午後] 問44

問44

⑭で示す部分の配線工事に必要なケーブルは。ただし,心線数は最少とする。なお,屋内配線の工事は,特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
  1. 44_1.jpg/image-size:211×237
  2. 44_2.jpg/image-size:210×237
  3. 44_3.jpg/image-size:211×237
  4. 44_4.jpg/image-size:211×237

正解 

解説

配線の線条数を求める問題は、次の4つの手順で考えます。これは心線数を答える問題、適切なケーブルを写真から選ぶ問題で共通の解法です。複線図を描く必要はありません。
  1. 配線が電源(非接地側)線とスイッチ・コンセントをつなぐ場合、電源線(黒線)を1本加える
    8/08.png/image-size:282×40
  2. 配線の先に負荷がある場合、接地側の線(白線)を1本加える
    8/09.png/image-size:288×57
  3. 配線がスイッチと負荷をつなぐ場合、リンクごとに1本加える
    8/10.png/image-size:326×56
  4. 配線が3路スイッチ同士、または3路スイッチと4路スイッチをつなぐ場合、リンクごとに2本加える。ただし、3路スイッチはどちらに電源線を接続するかによって、最少本数に違いが出る場合がある
    8/11.png/image-size:346×137
⑭部分の立上りzu/a3.png/image-size:50×50は2階階段入口の引下げzu/a4.png/image-size:50×50につながっています。電源ⓒと⑭部分の周辺配線を確認すると、1階と地下1階に3路スイッチ●があるので、電源線を1階3路スイッチにつなぐ場合/地下1階3路スイッチにつなぐ場合とに分けて考えていきます。

【1階3路スイッチにつなぐ場合】
  1. 配線の先には3路スイッチがありますが、これは1階の3路スイッチとつながります。直接電源線とつながるスイッチはないので、電源線は不要です。
  2. 配線の先には蛍光灯があるので、接地側の線が1本必要です。
  3. 地下1階の3路スイッチと階段灯をつなぐ配線部分となるので、プラス1本します。
  4. の3路スイッチ同士をつなぐ線が必要なので、プラス2本します。
【地下1階3路スイッチにつなぐ場合】
  1. 地下1階の3路スイッチに電源供給するため、電源線が1本必要です。
  2. 配線の先には蛍光灯があるので、接地側の線が1本必要です。
  3. 1階の3路スイッチと蛍光灯をつなぐ配線部分となるので、プラス1本します。
  4. の3路スイッチ同士をつなぐ線が必要なので、プラス2本します。
必要本数は、1階3路スイッチを電源線とつなぐ場合で4本、地下1階3路スイッチを電源線とつなぐ場合で5本です。したがって心線数が4本である[ハ]が適切です。