第二種電気工事士 平成28年上期 問23

問23

店舗付き住宅に三相200V，定格消費電カ2.8kWのルームエアコンを施設する屋内配線工事の方法として，不適切なものは。
  1. 電路には漏電遮断器を施設する。
  2. 電路には専用の配線用遮断器を施設する。
  3. 屋内配線には，簡易接触防護措置を施す。
  4. ルームエアコンは屋内配線とコンセントで接続する。
イロハニ
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正解　ニ

分野

科目：D - 施行方法
細目：3 - 機器と器具の設置工事

解説

住宅の屋内電路の対地電圧は150V以下でなければならないので、基本的には単相2線式/単相3線式を施設することになります。ただし、定格消費電力が2kW以上の電気機械器具とその供給電路については、次の条件すべてを満たすことにより、対地電圧300Vまでの電路を施設することができます。
  1. 電気機械器具と屋内配線を直接接続する(コンセントは使わない)
  2. 電気機械器具と屋内配線に簡易接触防護措置を施す。ただし、以下の2つの場合は省略できる
    • 電気機械器具の外箱等が、絶縁性のある材料で堅ろうに作られたものである場合
    • 電気機械器具を、乾燥した木製の床その他絶縁性のものの上でのみ取り扱う場合
  3. 電路に専用の配線用遮断器(開閉器＋過電流遮断機)、漏電遮断器を施設する
設問の三相3線式は対地電圧200V、施設されるルームエアコンは2kW以上なので、この例外条件に合致するかどうかを見ていくことになります。
  1. 適切。電路には漏電遮断器が必要なので正しい記述です。
  2. 適切。電路には専用の配線用遮断器(開閉器＋過電流遮断機)が必要なので正しい記述です。
  3. 適切。一定の場合を除き、屋内配線には簡易接触防護措置を施す必要があるので正しい記述です、
  4. [不適切]。電気機械器具は屋内配線と直接接続する必要があります。コンセントでの接続ではダメです。
したがって不適切な記述は[ニ]です。
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