電気工事士2種 平成27年下期 問27

問27

一般用電気工作物の低圧屋内配線工事が完了したときの検査で,一般的に行われている検査項目の組合せとして,正しいものは
  1. 目視点検
    絶縁抵抗測定
    接地抵抗測定
    温度上昇試験
  2. 目視点検
    導通試験
    絶縁抵抗測定
    接地抵抗測定
  3. 目視点検
    導通試験
    絶縁耐力試験
    温度上昇試験
  4. 目視点検
    導通試験
    絶縁抵抗測定
    絶縁耐力試験

正解 

解説

電気工作物が設置された時及び変更の工事が完了した時に行う検査を「竣工調査」といいます。一般用電気工作物の竣工検査は次の手順で実施します。
1.目視点検
結線ミス、損傷、誤接続などがないかを外観を見て確認する
2.絶縁抵抗の測定
絶縁抵抗器(メガー)を使用して、電路間及び電路と大地間の絶縁抵抗を測定する
3.接地抵抗の測定
接地抵抗計(アーステスタ)を使用して、接地抵抗値が基準値以下であることを確認する
4.導通試験
回路計(テスタ)などを使用して、電線や機器のつながりが正常であることを確認する
5.通電試験
実際に電源を投入し、機器や回路が正常に動作するかどうかを確認する
したがって適切な組合せは[ロ]です。

なお、絶縁耐力試験は設備に対して高電圧を加える負荷テスト、温度上昇試験は設備に規定の電流を一定時間流してその発熱状態を確認する試験です。どちらも高圧や特別高圧設備に対して行いますが、低圧では通常行われません。