電気工事士2種 令和5年上期[午前] 問21

問21

住宅(一般用電気工作物)に系統連系型の発電設備(出力5.5kW)を,図のように,太陽電池,パワーコンディショナ,漏電遮断器(分電盤内),商用電源側の順に接続する場合,取り付ける漏電遮断器の種類として,最も適切なものは
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  1. 漏電遮断器(過負荷保護なし)
  2. 漏電遮断器(過負荷保護付)
  3. 漏電遮断器(過負荷保護付 高感度形)
  4. 漏電遮断器(過負荷保護付 逆接続可能型)

正解 

解説

系統連系型では、太陽光発電設備が発電しているときはパワーコンディショナから商用電源側へ電力を逆伝達します。このため、漏電遮断器のライン側(電源側)にパワーコンディショナが接続されるという、通常とは逆方向の接続になります。 通常の漏電遮断器では、逆方向からの電流には正しく動作しないため、逆接続可能な器具を使用する必要があります。

したがって正解は逆接続可能型である[ニ]です。
  1. 不適切。過負荷保護がないため、あるものが望まれます。
  2. 不適切。逆接続への対応が記載されていないので不適切です。
  3. 不適切。感度が高すぎると誤動作のおそれがあり、また逆接続への対応が記載されていないので不適切です。
  4. [適切]。系統連系用に適切な条件をすべて満たしています。
したがって最も適切なものは[ニ]です。