電気工事士2種 令和5年上期[午前] 問16
問16
写真に示す材料の特徴として,誤っているものは。なお,材料の表面には「タイシガイセンEM600V EEF/F1.6mm JIS JET<PS>E〇〇社タイネン2014」が記されている。
- 分別が容易でリサイクル性がよい。
- 焼却時に有害なハロゲン系ガスが発生する。
- ビニル絶縁ビニルシースケーブルと比べ絶縁物の最高許容温度が高い。
- 難燃性がある。
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正解 ロ
分野
科目:C - 機器、器具、材料及び工具細目:1 - 配線器具の構造及び性能
解説
- 正しい。ポリエチレン(PE)は、塩ビ(PVC)と比較して構造が単純で、焼却や再加工がしやすく、リサイクル性に優れる素材です。また、ハロゲンを含まないため、環境負荷も少なく分別が容易とされます。
- [誤り]。ポリエチレンは非ハロゲン系の絶縁材料であり、焼却してもダイオキシンなどのハロゲン系有害ガスは発生しません。これに対し、ビニル(PVC)系ケーブルは塩素を含むため、焼却時に有害なガスを出すおそれがあります。
- 正しい。一般的に、ポリエチレン絶縁体(特に架橋ポリエチレン)は、ビニル絶縁体よりも高温に耐える性質を持っています。例えば、ビニル絶縁はおおむね70℃程度が限界ですが、ポリエチレンでは90℃以上の許容温度を持つ場合があります。
- 正しい。「耐燃性ポリエチレンシースケーブル」という名前からもわかるように、このケーブルは難燃性(燃えにくい性質)を持つよう加工されています。耐燃PE材料が使われており、火災時の延焼防止などが考慮されています。
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