第二種電気工事士 令和2年下期[午後] 問28

問28

電気の保安に関する法令についての記述として,誤っているものは
  1. 「電気工事士法」は,電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定めた法律である。
  2. 一般用電気工作物の定義は,「電気設備に関する技術基準を定める省令」において定めている。
  3. 「電気用品安全法」は,電気用品の製造,販売等を規制することなどにより,電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とした法律である。
  4. 「電気用品安全法」では,電気工事士は,同法に基づく表示のない電気用品を電気工事に使用してはならないと定めている。

正解 

解説

  1. 正しい。電気工事士法は、電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的としています。
  2. [誤り]。電気工作物を一般用電気工作物・電気事業用の電気工作物・自家用電気工作物とに区分し、それぞれについて定義しているのは電気事業法です。電気設備に関する技術基準を定める省令は、電気事業法の規定に基づき、事業用電気工作物及び一般用電気工作物の技術基準を定めた経済産業省令です。
  3. 正しい。電気用品安全法は、電気用品の製造、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止することを目的としています。
  4. 正しい。電気用品安全法では、電気工事士等は、電気用品の技術基準に対する適合する表示(PSEマーク)が付されているものでなければ、電気用品を電気工作物の設置又は変更の工事に使用してはならないと定め、電気工事に適正な電気用品を使用することを義務付けています。
したがって誤っている記述は[ロ]です。