第二種電気工事士 令和元年上期 問37

問37

⑦で示す部分の最少電線本数(心線数)は。
  1. 3
  2. 4
  3. 5
  4. 6

正解 

解説

配線の線条数を求める問題は、次の4つの手順で考えます。これは心線数を答える問題、適切なケーブルを写真から選ぶ問題で共通の解法です。複線図を描く必要はありません。
  1. 配線が電源(非接地側)線とスイッチ・コンセントをつなぐ場合、電源線(黒線)を1本加える
    8/08.png/image-size:282×40
  2. 配線の先に負荷がある場合、接地側の線(白線)を1本加える
    8/09.png/image-size:288×57
  3. 配線がスイッチと負荷をつなぐ場合、リンクごとに1本加える
    8/10.png/image-size:326×56
  4. 配線が3路スイッチ同士、または3路スイッチと4路スイッチをつなぐ場合、リンクごとに2本加える。ただし、3路スイッチはどちらに電源線を接続するかによって、最少本数に違いが出る場合がある
    8/11.png/image-size:346×137
この手順に従って電源cから延びる⑦部分の周辺配線を確認していきます。1階と3階に3路スイッチ●があるので、電源線を1階3路スイッチにつなぐ場合/3階3路スイッチにつなぐ場合とに分けて考えましょう。

【1階3路スイッチにつなぐ場合】
  1. 配線の先(2階階段・3階階段)には●の3路スイッチ・4路スイッチがありますが、これらは1階の3路スイッチとつながります。直接非接地側とつながるスイッチはないので電源線は不要です。
  2. 配線の先に階段灯があるので、接地側の線が1本必要です。
  3. ⑦部分を介してつながるスイッチと負荷はありません。
  4. 1階の3路スイッチ●と2階の4路スイッチ●につなぐ必要があるので、プラス2本します。
【3階3路スイッチにつなぐ場合】
  1. 3階3路スイッチに電源供給する必要があるので、電源線が1本必要です。
  2. 配線の先に階段灯があるので、接地側の線が1本必要です。
  3. 1階の3路スイッチと階段灯をつなぐ配線部分となるので、プラス1本します。
  4. 2階の4路スイッチ●と1階の3路スイッチ●につなぐ必要があるので、プラス2本します。
必要本数は、1階3路スイッチを電源線とつなぐ場合で3本、3階3路スイッチを電源線とつなぐ場合で5本です。したがって最少電線本数は3本となります。