第二種電気工事士 令和元年上期 問35

問35

⑤で示す図記号の器具を用いる目的は。
  1. 不平衡電流を遮断する。
  2. 過電流と地絡電流を遮断する。
  3. 地絡電流のみを遮断する。
  4. 短絡電流のみを遮断する。

正解 

解説

⑤の図記号は漏電遮断器(過負荷保護付)であり、右に傍記されてる「3P 75AF 60A 30mA」はそれぞれ、3極・最大定格電流75A・定格電流60A・定格感度電流30mAを示しています。

漏電遮断器は地絡(電気回路から大地への漏えい電流)が発生したときに、零相変流器(ZCT)で漏れ電流を検知して、自動的に回路を切り離す器具です。"過負荷保護付"である場合には、過電流が生じたときも同じく自動で回路を遮断します。したがって[ロ]が正解となります。

なお、[ハ]は漏電遮断器、[ニ]は配線用遮断器やヒューズを用いる目的です。[イ]の不平衡電流を遮断することに特化した機器は見つかりませんでした。