電気工事士2種 平成30年下期 問9

問9

図のように定格電流125Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して,10mの位置に過電流遮断器を施設するとき,a-b間の電線の許容電流の最小値[A]は。
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  1. 44
  2. 57
  3. 69
  4. 89

正解 

解説

低圧の幹線から分岐する回路には、原則として分岐点から3m以内に幹線を保護するための過電流遮断器を施設しなければなりません。ただし、分岐した電線の許容電流が、幹線に施設されている過電流遮断器の定格電流に対して、①35%以上であれば8m以下に、②55%以上であれば"制限なし"に距離が緩和されます。
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本問では分岐点から過電流遮断器までの長さが10mなので、a-b間の許容電流は、幹線に施設されている過電流遮断器の定格電流である125Aの55%以上でなければなりません。

 125[A]×55%=68.75[A]

電線の許容電流には小数第一位を七捨八入した整数値を用いることになっているので、小数点以下を切り上げた69[A]が正解となります。