電気工事士2種 平成30年上期 問46

問46

⑯で示すプルボックス内の接続をすべて圧着接続とする場合,使用するリングスリーブの種類と最少個数の組合せで,正しいものは。ただし,使用する電線はすべてIV1.6とする。
平成30年上期 第二種電気工事士試験 配線図
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正解 

解説

当サイトではボックス内の接続問題(リングスリーブ、差込型コネクタ)について、以下の定型化したやり方で解説しています。
  1. ボックス部から延びる各枝線の本数を確定する
  2. 電圧線(黒線)、接地線(白線)、スイッチ間の接続線の順で接続する
  3. 接続点ごとに適切なスリーブ/コネクタを選定する
本問のように3路スイッチがある場合、通常は手前側に電源をつなぎます。例外的に次の2つの条件を両方満たすときに限り、奥側につなぐ(心線数を減らせる)と考えましょう。
  1. 手前側のみに対象の3路スイッチで点滅する器具がある
  2. 奥側に電源からの電圧線を必要とする器具がある
本問では❶❷のいずれも満たさないため、電源からの電圧線は手前の3路スイッチにつなぎます。

解答に必要な箇所のみ検討すると、本問では以下のようになります。
  1. [上側] 負荷アのみなので2本です(スイッチから1本、接地線1本)。
    [下側] 3路スイッチ1つのみなので3本です(電圧線1本、3路スイッチ同士をつなぐ2本)。
    [左側] 3路スイッチと負荷アがあります。3路スイッチ同士をつなぐ2本、負荷アからの戻りの接地線に、上側の負荷アに向かう線を加えた計4本です。
    [下側] 電源側には分岐側とつながる負荷やスイッチがないため2本です(電圧線1本、接地線1本)。
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  2. 電圧線、接地線、スイッチ間を接続します。接続点の色は、黒:電圧線、青:接地線、赤:スイッチ間です。
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  3. リングスリーブの種類と圧着マークの対応は下表のとおりです。
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    線種は全て1.6mmです。2本が4つ、3本が1つなので、使用するのは小スリーブ5個(刻印:〇4、小1)です。
したがって[ニ]の組合せが正解となります。