第二種電気工事士 平成29年上期 問26

問26

接地抵抗計(電池式)に関する記述として,誤っているものは
  1. 接地抵抗測定の前には,接地抵抗計の電池容量が正常であることを確認する。
  2. 接地抵抗測定の前には,端子間を開放して測定し,指示計の零点の調整をする。
  3. 接地抵抗測定の前には,接地の地電圧が許容値以下であることを確認する。
  4. 接地抵抗測定の前には,補助極を適正な位置に配置することが必要である。

正解 

解説

接地抵抗計を使って接地抵抗を測定する手順は以下の通りです。
  1. 接地抵抗計の電池容量が適切であるかを確認する
  2. 各極をE-P-Cの並びでそれぞれ約10m間隔で地面に打ち込み、対応する測定端子に接続する
  3. 地電圧(E-P間の電位差)が基準値以下であることを確認する
  4. Ωレンジがある場合は、最大のΩレンジにする
  5. 接地抵抗値を測定する
  1. 正しい。正確な計測を行うために、十分な電池容量があることを確認します。
  2. [誤り]。指示計の零点の調整は、端子間を短絡することにより行います。
  3. 正しい。接地極の地電圧が接地抵抗計の許容値以下であることを確認します。接地極の地電圧が許容値を超えていると、測定誤差により接地抵抗を正しく測定することができないためです。
  4. 正しい。被測定接地極(E)を基準に、P補助極を10m離して打ち込み、さらに10m離してC補助極を打ち込みます。
したがって誤っている記述は[ロ]です。