電気工事士2種 平成28年上期 問11

問11

電気工事の種類と,その工事で使用する工具の組合せとして,適切なものは
  1. 金属線ぴ工事 と ボルトクリッパ
  2. 合成樹脂管工事 と パイプベンダ
  3. 金属管工事 と クリックボール
  4. バスダクト工事 と 圧着ペンチ

正解 

解説

  1. 不適切。ボルトクリッパは、太い電線やケーブル、番線や釘、鉄筋、チェーン等の太い材料を切断するための工具です。金属線ぴ工事は、電線を敷設するのに幅5cm以下の金属製の細い樋(とい)を使いますが、金属線ぴの切断には一般的に金切りのこや高速切断機を使用します。
  2. 不適切。パイプベンダは、金属管の曲げ加工を行うための工具です。合成樹脂管工事では使用しません。
  3. [適切]。クリックボールは、先端に様々な部品を付けて使う手回し用の工具です。リーマと組み合わせることにより、切断した金属管の面取りに使用されます。
  4. 不適切。圧着ペンチは、電線と圧着端子を手動で圧着結合するための工具です。バスタクト工事は、工場や大規模建築物での高電流の配線手法であり、金属製のダクトの中に銅やアルミでできた帯状の導体を敷設する工事なので、圧着ペンチで処理をする場面はありません。
したがって適切な記述は[ハ]です。