電気工事士2種 平成27年上期 問21

問21

屋内の管灯回路の使用電圧が1000Vを超えるネオン放電灯工事として,不適切なものは。ただし,簡易接触防護措置が施してあるものとする。
  1. ネオン変圧器への100V電源回路は,専用回路とし,20A配線用遮断器を設置した。
  2. ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線をがいし引き工事により施設し,弱電流電線との離隔距離を5cmとした。ただし,隔壁や絶縁管は設けなかった。
  3. ネオン変圧器の金属製外箱にD種接地工事を施した。
  4. ネオン変圧器の二次側(管灯回路)の配線を,ネオン電線を使用し,がいし引き工事により施設し,電線の支持点間の距離を1mとした。

正解 

解説

  1. 適切。放電灯に電気を供給する電路には、専用の配線用遮断器(開閉器+過電流遮断器)を設置する必要があります。
  2. [不適切]。がいし引き工事では、絶縁性の隔壁や難燃性・耐水性を有する絶縁管に電線に収める場合を除き、配線と弱電流電線等とを10cm(裸電線の場合は30cm)以上離して設置しなければなりません。よって5cmでは不適切です。
  3. 適切。ネオン変圧器の外箱には、D種接地工事を施すことが必要です。省略はできません。
  4. 適切。ネオン管の回路の配線は、がいし引き工事によりネオン電線を造営材に取り付けることによって行います。この際、電線の支持点間の距離は1m以下でなければなりません。
したがって不適切なものは[ハ]です。