電気工事士2種 令和7年上期 問32

問32

②で示す部分の配線工事にEM電線を使用した場合,使用できない電線の記号(種類)は。
令和7年上期 第二種電気工事士試験 配線図
  1. EM-EEF
  2. EM-CE
  3. EM-EE
  4. EM-IE

正解 

解説

②で示す配線場所は屋外であり、図記号はzu/27.png/image-size:100×50(1点鎖線)であるため「地中配線」であることがわかります。地中電線路は、電線にケーブルを使用します。地中配線には絶縁電線は使用できないことがポイントです。

「EM」はEco Material(エコマテリアル)の略で、燃焼時の有毒ガスの発生が少ない材料を使った耐燃性素材のシースであることを示しています。ケーブルに印字された表記はその種類を表す記号で、1文字目が電線の絶縁素材(Iは電線)、2文字目がシース(外側被膜)の素材をそれぞれ次の記号で表しています。
  • E:ポリエチレン
  • C:架橋ポリエチレン
  • V:ビニル
  • F:平形
  • 語尾に/F、接頭辞にEM(Eco Material):耐燃性
EMに続く1文字目が"I"の「EM-IE」は絶縁電線であるため、地中配線には使用できません。したがって正解は[ニ]です。
  1. 誤り。E⇒ポリエチレン絶縁、E⇒ポリエチレンシース、F⇒平型なので、ポリエチレン絶縁耐熱性ポリエチレンシースケーブル平型です。
  2. 誤り。C⇒架橋ポリエチレン絶縁、E⇒ポリエチレンシースなので、架橋ポリエチレン絶縁耐熱性ポリエチレンシースケーブルです。
  3. 誤り。E⇒ポリエチレン絶縁、E⇒ポリエチレンシースなので、ポリエチレン絶縁耐熱性ポリエチレンシースケーブルです。
  4. [正しい]。ケーブルではないので使用できません。I⇒電線、E⇒ポリエチレン絶縁なので、耐熱性ポリエチレン絶縁電線です。