電気工事士2種 令和5年上期[午前] 問34

問34

④の部分の最少電線本数(心線数)は。
令和5年上期[午前] 第二種電気工事士試験 配線図
  1. 2
  2. 3
  3. 4
  4. 5

正解 

解説

配線の線条数を求める問題は、次の4つの手順で考えます。これは心線数を答える問題、適切なケーブルを写真から選ぶ問題で共通の解法です。複線図を描く必要はありません。
  1. 配線が電源(非接地側)線とスイッチ・コンセントをつなぐ場合、電源線(黒線)を1本加える
    8/08.png/image-size:282×40
  2. 配線の先に負荷がある場合、接地側の線(白線)を1本加える
    8/09.png/image-size:288×57
  3. 配線がスイッチと負荷をつなぐ場合、リンクごとに1本加える
    8/10.png/image-size:326×56
  4. 配線が3路スイッチ同士、または3路スイッチと4路スイッチをつなぐ場合、リンクごとに2本加える。ただし、3路スイッチはどちらに電源線を接続するかによって、最少本数に違いが出る場合がある
    8/11.png/image-size:346×137
電源ⓒから延びる④部分の周辺配線を見ると、上下2つの3路スイッチ●があることが確認できます。

本問のように3路スイッチがある場合、通常は手前側に電源をつなぎます。例外的に次の2つの条件を両方満たすときに限り、奥側につなぐ(心線数を減らせる)と考えましょう。
  1. 手前側のみに対象の3路スイッチで点滅する器具がある
  2. 奥側に電源からの電圧線を必要とする器具がある
本問では3路スイッチ●について、点滅対象の器具(負荷サ)は手前側だけにあり、かつ、奥側にあるスイッチ●へ向かう電圧線を要します。よって、電源からの電圧線は(下)の3路スイッチにつなぎます。

上記の手順で電線数を検討すると、以下のようになります。
  1. 配線の先に●のスイッチがあるので、電源線が1本必要です。
  2. 配線の先にダウンライトがあるので、接地側の線が1本必要です。
  3. ④部分を介してつながるスイッチと負荷はありません。
  4. の3路スイッチ同士をつなぐ線が必要なので、プラス2本します。
合計は「1+1+2=4本」です。したがって最少電線本数は4本となります。