第二種電気工事士 令和3年下期[午後] 問2
問2
抵抗率ρ[Ω・m],直径D[mm],長さL[m]の導線の電気抵抗[Ω]を表す式は。- ρL2πD2×106
- 4ρLπD2×106
- 4ρL2πD×106
- 4ρLπD×106
広告
正解 ロ
分野
科目:A - 電気の基礎理論細目:2 - 導体と絶縁体
解説
導線の電気抵抗は、導線の長さに比例し、導線の断面積に反比例しますから、導体固有の抵抗率がρ[Ω・m]、導線の断面積がA[m2]、導線の長さがL[m]であるとき、導線の電気抵抗は以下の公式で求めることができます。導線の電気抵抗=ρ×LA(ρ×L÷A)
本問では断面積ではなく直径が与えられています。円の面積は「半径×半径×円周率(π)」で求めるので、直径がD[mm]であるときの断面積はD2×D2×π=πD24[mm2]の式で表すことができます。上記公式の断面積はm2単位なので、mm2→m2に変換するとπD24×10-6[m2]となります。
これを上記の公式に当てはめると、
ρ×L÷(πD24×10-6)=ρ×L÷(πD24×1106)
=ρL×4×106πD2=4ρLπD2×106
したがって[ロ]が正解です。
※過去問を見た限りでは、①"D"に2乗が付いている、②"4"と"D"が分子と分母に分かれているという2点を見れば、計算をせずとも答えが正しい式が判断できそうです。
広告
広告