第二種電気工事士 令和3年上期[午後] 問37

問37

⑦で示す部分の接地工事における接地抵抗の許容される最大値[Ω]は。なお,引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。漏電遮断器は,定格感度電流30mA,動作時間0.1秒以内のものを使用している。
  1. 10
  2. 100
  3. 300
  4. 500

正解 

解説

施設する接地工事と接地抵抗の最大値は、以下の表を暗記しておけば簡単に解くことができます。A種とB種は高圧向けで電工二種の範囲外なので省略しています。
⑦の部分の配線はP-1、P-2、L-1にそれぞれ接続されており、各分電盤からはP-Lに接続されています。P-Lの受電点を見ると、3Φ3W 200Vと1Φ3W 100/200Vと記載があります。

分電盤には300V以下の電源しか入ってこないため、接地はD種接地工事となります。P-Lの配線を見ると幹線及び分岐回路に漏電遮断器[BE]がなく、問題文には「引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない」とあるため、D種接地工事の原則どおり、接地抵抗値は100[Ω]以下にしなければなりません。

したがって[ロ]が適切です。