電気工事士2種 令和3年上期[午後] 問15

問15

低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。
  1. 回路の力率を改善する。
  2. 電動機の振動を防ぐ。
  3. 電源の周波数の変動を防ぐ。
  4. 回転速度の変動を防ぐ。

正解 

解説

低圧三相誘導電動機は電流が遅れるコイルを使用することから、遅れ無効電力が発生し、力率が悪いです。進相コンデンサを電動機と並列に接続することにより、進みの無効電力を供給し、無効電力を低下させます。これにより「力率が改善」されます。

内線規程においても、低圧の電動機、電圧装置などで低力率のものには、力率改善のために低圧進相コンデンサを取り付けることが推奨されています。

したがって正解は[イ]です。
  1. [正しい]。低圧進相コンデンサを負荷と並列に取り付けるのは、回路の力率を改善するためです。
  2. 誤り。コンデンサは振動防止とは無関係です。振動は機械的バランスや設置に起因します。
  3. 誤り。周波数は主に電力会社側で制御され、コンデンサとは無関係です。
  4. 誤り。回転速度は負荷や周波数の影響を受けますが、コンデンサとは直接関係ありません。