電気工事士2種 令和3年上期[午前] 問21

問21

金属管工事で金属管とアウトレットボックスとを電気的に接続する方法として,施工上,最も適切なものは
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正解 

解説

ボンド線の意義は、金属管とボックスを電気的に接続することです。ボックスと金属管は通常ねじやロックナット等で止めますが、塗装・メッキ・サビ・緩み・ガスケット等で金属接触が悪化する恐れがあります。そのような場合でも電気的な接続を保証し、漏電や地絡時の安全を確保することがボンド線の目的です。

ボンド線は、ボックス内の専用端子に取り付けます。また、機器配線・器具との干渉や誤接触を避け、前面の作業性・視認性を確保するために、ボックスの裏側(底面側)を通す必要があります。

したがって[ハ]の施工が適切です。
  1. 不適切。ボンド線をねじ止めしているのは、ボックスとボックスカバーを取り付けるための部分(ボスと呼ばれます)なので不適切です。
  2. 不適切。ロックナットやブッシングの部分に接続すると、締め付け不良やゆるみの原因となるため不適切です。
  3. [適切]。ボックスの裏側を通して、アースボンド線取付用のねじ穴に接続しているため適切です。
  4. 不適切。ボンド線がないため不適切です。
したがって適切なものは[ハ]です。