第二種電気工事士 令和元年上期 問15

問15

系統連系型の小出力太陽光発電設備において,使用される機器は
  1. 調光器
  2. 低圧進相コンデンサ
  3. 自動点滅器
  4. パワーコンディショナ

正解 

解説

  1. 誤り。調光器は、明るさを連続的に調節できる機能を備えた照明器具です(図記号はzu/40_1.png/image-size:50×50)。太陽光発電設備として直接必要とされるものではありません。
  2. 誤り。低圧進相コンデンサは、交流回路の力率を改善するために用いる機器です(図記号はzu/71.png/image-size:50×50)。コンデンサの特性により電流を進めることで、コイルによる遅れを相殺して、力率を改善しますが、太陽光発電設備では使用されません。
  3. 誤り。自動点滅器は、周囲の明るさが一定以下になると自動的にONとなり、一定以上になれば自動的にOFFとなるスイッチです(図記号は●A)。照明器具と組み合わせ、暗くなれば自動的に照らすような使い方をしますが、太陽光発電設備では使用されません。
  4. [正しい]。パワーコンディショナは、太陽光発電において得られる直流電流を、一般家庭などで使用される交流電流に変換する役割をもつ機器(インバータ)です。直流から交流への電力変換効率は太陽光発電において大きな意味を持つため、パワーコンディショナは重要な機器です。
    なお、系統連系型とは、電力会社の送電網や配電網に自家用発電設備を接続して使用する形態で、この使用形態の場合、パワーコンディショナの設置が必須となります。
したがって正解は[ニ]です。