電気工事士2種 平成29年上期 問14

問14

コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組合せとして,適切なものは
  1. ホルソ
    カールプラグ
    ハンマ
    ステープル
  2. 振動ドリル
    カールプラグ
    サドル
    木ねじ
  3. ハンマ
    たがね
    ステープル
    コンクリート釘
  4. 振動ドリル
    ホルソ
    サドル
    ボルト

正解 

解説

コンクリート壁に金属管を取り付ける工程は次のとおりです。
  1. 金属管を壁に沿わせて、『サドル』を取り付ける位置を決めます
  2. 『振動ドリル』にコンクリート用のビットを取り付け、サドルの穴位置に深さ30~40mm程度の穴を開けます
  3. 穴の中の粉じんを除去し、『カールプラグ』をハンマで軽く打ち込み、しっかり奥まで挿入します
  4. 金属管をサドルで支え、カールプラグを入れた穴の位置に合わせて『木ねじ』をプラスドライバ/電動ドライバでねじ込み、固定します
したがって、サドル、振動ドリル、カールプラグ、木ねじの組合せが適切です。
  1. 不適切。ステープルとホルソは使用しません。
  2. [適切]。サドルは金属管の固定に使用し、振動ドリルはコンクリートにカールプラグを埋め込むための穴開けで使用します。穴を開けた位置にカールプラグを埋め込んで、そこに木ネジをねじ込んでサドルを固定します。
  3. 不適切。すべて使用しません。コンクリート釘は、コンクリートに直接ハンマで打ち込める釘ですが、保持力の面から重量のある金属管の固定には使用できません。
  4. 不適切。ボルトとホルソは使用しません。
したがって適切な組合せは[ロ]です。

【その他の工具】
  • ステープル - ケーブルや電線を木製の壁や柱に固定するためのU字型の釘
  • ホルソ - 鋼板に穴をあけるための工具
  • たがね - 金属や石材の切断・加工用工具
  • ボルト - 構造物を締結するための金具