第二種電気工事士 平成28年下期 問11

問11

漏電遮断器に関する記述として,誤っているものは
  1. 高速形漏電遮断器は,定格感度電流における動作時間が0.1秒以下である。
  2. 高感度形漏電遮断器は,定格感度電流が1000mA以下である。
  3. 漏電遮断器は,零相変流器によって地絡電流を検出する。
  4. 漏電遮断器には,漏電電流を模擬したテスト装置がある。

正解 

解説

漏電遮断器は、電路の絶縁が劣化したとき、電路を遮断して感電や火災を防止する装置です。15mA~30mAの漏電発生を検出し、0.1秒以内に電路を遮断して、事故発生を防ぎます。
  • zu/09_1.png/image-size:50×50漏電遮断器
    zu/09_2.png/image-size:50×50漏電遮断器(過負荷保護付)
    zu/09.jpg/image-size:332×332漏電や過負荷を検出して回路を遮断する安全装置。定格感度電流(mA)が記載されていて、テストボタン(釦)がある
  1. 正しい。高速形は、漏電を感知してから遮断器を開くまでの動作時間が0.1秒以内であるものを指します。
  2. [誤り]。1000mA以下ではありません。高感度型は、定格感度電流30mA以下で動作するものを指します。
  3. 正しい。漏電遮断器は、零相変流器(ZCT)と漏電リレーと遮断器の構成となっています。零相変流器で漏電電流を検収し、それが電子回路に伝達され、内部の引き外し装置によって電路の遮断を行います。
  4. 正しい。漏電遮断器は、定期的に動作性能試験を行うために、漏電検出器の中を模擬的に通電するテスト装置を有することがJISで規定されています。
したがって誤っている記述は[ロ]です。