第二種電気工事士 平成28年上期 問26

問26

直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して直読で接地抵抗を測定する場合,補助接地極(2箇所)の配置として,適切なものは
  1. 被測定接地極を端とし,一直線上に2箇所の補助接地極を順次1m程度離して配置する。
  2. 被測定接地極を中央にして,左右一直線上に補助接地極を5m程度離して配置する。
  3. 被測定接地極を端とし,一直線上に2箇所の補助接地極を順次10m程度離して配置する。
  4. 被測定接地極と2箇所の補助接地極を相互に5m程度離して正三角形に配置する。

正解 

解説

直読式接地抵抗計(アーステスタ)を使用して直読により接地抵抗を測定する場合、被測定となる箇所に被測定接地極Eを差し込みます。被測定接地極Eから10m程度離れた箇所には、補助接地極P(電圧用)を、さらに10m程度離れた箇所には補助接地極C(電流用)を差し込み、これら3点が一直線上になるようにします。つまり、3つの接地極は端から順番に「E-P-C(イーピーシー)」と並びます。
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並べ方は、被測定接地極Eをとし、そこから一直線上に2つの補助極をそれぞれ10m離して配置するので、[ハ]の説明が適切です。
  1. 不適切。補助接地極との距離は、1mではなく10mです。
  2. 不適切。被測定接地極は、端に設置します。
  3. [適切]。E(10m)P(10m)Cと一直線上に並べます。
  4. 不適切。接地極間の距離は5mではなく10mです。また一直線に並べないと正しく測定ができません。
【参考】
被測定接地極Eと補助接地極P(電圧用)の間には電源電圧を印加して電流を流し、また被測定接地極Eと補助接地極C(電流用)の間は、電圧計で電圧を測定することで、正確な接地抵抗値を測定します。接地極同士の距離を10m程度とする理由としては、距離が近すぎると大地間の抵抗が不十分となり、正確な接地抵抗値を測定が不可能となるからです。また、その大地の抵抗率の大きさによっては、接地極間の距離を多少変えても問題はありません。