第二種電気工事士 平成28年上期 問3
問3
ビニル絶縁電線(単線)の抵抗と許容電流に関する記述として,誤っているものは。- 許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
- 許容電流は,導体の直径が大きくなると,大きくなる。
- 電線の抵抗は,導体の長さに比例する。
- 電線の抵抗は,導体の直径の2乗に反比例する。
広告
正解 イ
分野
科目:A - 電気の基礎理論細目:2 - 導体と絶縁体
解説
- 誤り。周囲温度が高くなると放熱性能が悪化するため、電線の許容電流は小さくなります。電線の許容電流は、電線の材質及び太さで決まる値に許容電流補正係数を乗じて求めますが、この許容電流補正係数は周囲温度が上がるほど低くなります。したがって他の条件が同じであれば、周囲温度が高いほど電線の許容電流は小さい値となります。
- 正しい。許容電流は、電線が太くなるほど大きくなります。
- 正しい。抵抗は、導体が長いほど大きくなります。片方が大きくなると他方も大きくなるので比例関係にあると言えます。
- 正しい。抵抗は、導体が太いほど小さくなります。導体の断面積が2倍になると、抵抗は12になる反比例の関係にあります。直径が2倍になると断面積が22=4倍になるので、抵抗は14=122になります。つまり、抵抗は直径の2乗に反比例すると言えます。
広告
広告