導通試験、点検の方法(全15問中15問目)

No.15

低圧回路を試験する場合の試験項目と測定器に関する記述として,誤っているものは
平成27年上期 問27
  1. 導通試験に回路計(テスタ)を使用する。
  2. 絶縁抵抗測定に絶縁抵抗計を使用する。
  3. 電動機の回転速度の測定に検相器を使用する。
  4. 負荷電流の測定にクランプ形電流計を使用する。

正解 

解説

  1. 正しい。導通試験を行うときは、回路計を抵抗測定レンジに切り替えて測定します。測定対象の電源をOFFにした後、回路計のレンジを抵抗測定に合わせ、テストリードを試験対象の電路の両端に当てたときに0Ωを指示すれば導通が確認できます。導通とは電気的につながっていること、つまり断線していないことです。
  2. 正しい。絶縁抵抗測定では、絶縁抵抗計(メガー)を用いて電路に既定値の数倍の電圧を印加することにより、絶縁体の性能を測定します。
  3. [誤り]。回転速度の測定に用いるのは回転計です。検相器は、三相交流回路を対象として相順(電動機等の負荷に対する位相の状態)を調べる器具です。
  4. 正しい。クランプ式電流計は、測定対象の電線やケーブルを挟むことでそこに流れる負荷電流を測定できる器具です。漏れ電流の測定にも使います。
したがって誤っているものは[ハ]です。