接地抵抗測定(全22問中10問目)

No.10

接地抵抗計(電池式)に関する記述として,正しいものは
令和3年下期[午前] 問26
  1. 接地抵抗計はアナログ形のみである。
  2. 接地抵抗計の出力端子における電圧は,直流電圧である。
  3. 接地抵抗測定の前には,P補助極(電圧極),被測定接地極(E極),C補助極(電流極)の順に約10m間隔で直線上に配置する。
  4. 接地抵抗測定の前には,接地極の地電圧が許容値以下であることを確認する。

正解 

解説

接地抵抗計を使って接地抵抗を測定する手順は以下の通りです。
  1. 接地抵抗計の電池容量が適切であるかを確認する
  2. 各極をE-P-Cの並びでそれぞれ約10m間隔で地面に打ち込み、対応する測定端子に接続する
  3. 地電圧(E-P間の電位差)が基準値以下であることを確認する
  4. Ωレンジがある場合は、最大のΩレンジにする
  5. 接地抵抗値を測定する
  1. 誤り。デジタル形の接地抵抗計もあります。
  2. 誤り。接地抵抗を測定するときは、交流電流で測定します。地表面付近の土壌には、腐葉土などに由来する電解物質が多く含まれるため、直流電流を加えると接地極の金属表面で電気分解が起こり電流が流れにくくなるためです。
  3. 誤り。間隔は約10mで正しいのですが、配置順序が違います。3つの接地極は端から順番にE-P-C(イーピーシー)」と並びます。
  4. [正しい]。接地極の地電圧が接地抵抗計の許容値以下であることを確認します。接地極の地電圧が許容値を超えていると、測定誤差により接地抵抗を正しく測定することができないためです。
したがって正しい記述は[ニ]です。