接地工事(全18問中7問目)
No.7
D種接地工事の施工方法として,不適切なものは。令和3年下期[午後] 問22
- 移動して使用する電気機械器具の金属製外箱の接地線として,多心キャブタイヤケーブルの断面積0.75mm2の1心を使用した。
- 低圧電路に地絡を生じた場合に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設置し,接地抵抗値が300Ωであった。
- 単相100Vの電動機を水気のある場所に設置し,定格感度電流30mA,動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を取り付けたので,接地工事を省略した。
- ルームエアコンの接地線として,直径1.6mmの軟銅線を使用した。
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正解 ハ
分野
科目:D - 施行方法細目:4 - 接地工事
解説
D種接地工事は、使用電圧が300V以下の低圧電気機器に施す接地工事であり、以下の条件を満たす必要があります。- 接地抵抗値は100Ω以下(0.5秒以内に電路を自動遮断する装置がある場合は500Ω以下)
- 接地線は太さ1.6mm以上の軟銅線。ただし、移動して使用する電気機械器具の場合は、多心コードまたは多心ケーブルの1心であって断面積0.75mm2以上のもの、可とう性を有する軟銅より線で断面積1.25mm2以上のもの
- 対地電圧150V以下の機械器具を乾燥した場所に設置する場合
- 機械器具を木製の床など絶縁性のものの上に施設する場合(コンクリートは絶縁性ではないのでNG)
- 2重絶縁の構造の機械器具を施設する場合
- 機械器具に電気を供給する電路の電源側に絶縁変圧器(2次側線間電圧が300V以下であって、容量が3kVA以下のもの)を施設し、かつ、当該絶縁変圧器の負荷側の電路を接地しない場合
- 機械器具に電気を供給する電路に、漏電遮断器(定格感度電流が15mA以下、動作時間が0.1秒以下の電流動作型のもの)を施設する場合(水気のある場所はNG)
- 適切。移動式の電気機械器具なので、多芯コードの1芯であって断面積が0.75mm2以上のものを接地線として使うことができます。
- 適切。0.5秒以内に電路を自動遮断する装置がある場合、接地抵抗値は500Ω以下であれば問題ありません。
- [不適切]。水気のある場所なので、15mA・0.1秒の漏電遮断器を取り付けた場合でも、接地工事を省略することはできません。
- 適切。固定式の機械器具に使用する接地線は、直径1.6mm以上の軟銅線です。
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