配線工事(全64問中36問目)
No.36
電磁的不平衡を生じないように,電線を金属管に挿入する方法として,適切なものは。令和2年下期[午後] 問23
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正解 イ
分野
科目:D - 施行方法細目:2 - 配線工事
解説
金属管に電線を通して施設するときには、同じ回路の電線は、1つの回路で使う電線全部を1つの電線管に納めなければなりません。電磁的平衡にして、金属内に磁気が生じないようにするためです。このため、2線の電路では行き帰りの2本、3線の電路では3本全部を納める必要があります。少なくとも行き・帰りで2本はあるはずなので、1本しか入線していない電線管があれば即座にNGと判断しましょう。電線に電流が流れると、電線周りに磁力線が生じます。これが電線管内で起こると、磁力線によって誘導電流が渦状に発生し、ジュール熱によって異常発熱が起こります。場合によっては、火災や電線管損傷の原因にもなります。1つの回路の電線には、行きと帰りの電流が流れているため、発生した磁力線が打ち消し合い電磁的平衡状態となります。- [適切]。三相用では各電路より各1本で計3本の電線を1つの電線管に入線し、単相用では別々の電路から2本の電線を1つの電線管に入線しているため、電磁的平衡状態です。
- 不適切。2本の電線管ともに、1つの電路から2本をとって入線しているのでダメです。
- 不適切。上側の電線管は2線の電路であれば問題ありません。しかし、下2本の電線管は1本しか入線していないのでダメです。
- 不適切。各1本しか入線していないのでダメです。
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