機器と器具の設置工事(全22問中2問目)

No.2

店舗付き住宅の屋内に三相3線式200V,定格消費電力2.5kWのルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として,適切なものは。ただし,配線は接触防護措置を施し,ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は絶縁性のある材料で堅ろうに作られているものとする。
令和5年下期[午後] 問21
  1. 専用の過電流遮断器を施設し,合成樹脂管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
  2. 専用の漏電遮断器(過負荷保護付)を施設し,ケーブル工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。
  3. 専用の配線用遮断器を施設し,金属管工事で配線し,コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
  4. 専用の開閉器のみを施設し,金属管工事で配線し,ルームエアコンと直接接続した。

正解 

解説

住宅の屋内電路の対地電圧は150V以下でなければならないので、基本的には単相2線式/単相3線式を施設することになります。ただし、定格消費電力が2kW以上の電気機械器具とその供給電路については、次の条件すべてを満たすことにより、対地電圧300Vまでの電路を施設することができます。
  1. 電気機械器具と屋内配線を直接接続する(コンセントは使わない)
  2. 電気機械器具と屋内配線に簡易接触防護措置を施す。ただし、以下の2つの場合は省略できる
    • 電気機械器具の外箱等が、絶縁性のある材料で堅ろうに作られたものである場合
    • 電気機械器具を、乾燥した木製の床その他絶縁性のものの上でのみ取り扱う場合
  3. 電路に専用の配線用遮断器(開閉器+過電流遮断機)、漏電遮断器を施設する
設問の三相3線式は対地電圧200V、施設されるルームエアコンは2kW以上なので、この例外条件に合致するかどうかを見ていくことになります。
  1. 不適切。コンセントを使用して接続するのでダメです。
  2. [適切]。漏電遮断器(過負荷保護付)=漏電遮断器+開閉器+過電流遮断機であり、直接接続なので基準を満たす施設方法です。
  3. 不適切。コンセントを使用して接続するのでダメです。
  4. 不適切。開閉器のみなのでダメです。
したがって適切なものは[ロ]です。
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