機器と器具の設置工事(全22問中15問目)

No.15

使用電圧200Vの三相電動機回路の施工方法で,不適切なものは
平成29年下期 問21
  1. 金属管工事に600Vビニル絶縁電線を使用した。
  2. 湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管を用いた金属可とう電線管工事を行った。
  3. 乾燥した場所の金属管工事で,管の長さが3mなので金属管のD種接地エ事を省略した。
  4. 造営材に沿って取り付けた600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの支持点間の距離を2m以下とした。

正解 

解説

  1. 適切。金属管工事では、屋外用ビニル絶縁電線(OW)以外の絶縁電線を使用することができます。金属管工事のポイントは次のとおりです。
    • 屋外用ビニル絶縁電線(OW)以外の絶縁電線を使用する
    • 電線管内での配線の接続はせずに、ボックスを設けて配線接続を行う
    • 使用電圧が300V以下であれば、D種接地工事を行う。ただし、次の場合は省略できる。
      1. 乾燥した場所で電線管の長さが4m以下であるとき
      2. 対地電圧150V以下で、長さ8m以下の管を簡易接触防護措置を施すか、乾燥した場所で施工するとき
  2. [不適切]。1種金属製可とう電線管は、湿気の多い場所に施設することはできません。乾燥した場所であり、かつ、露出した場所または点検できる隠ぺい場所に限られています。
  3. 適切。乾燥した場所の金属管工事では、管の長さが4m以下であればD種接地工事を省略できます。本肢は長さが3mなので省略可能です。
  4. 適切。ケーブル工事では、支持点の距離が2m以下であれば問題ありません。ケーブル工事のポイントは次のとおりです。
    • 造営材に沿ってのケーブル工事では、ケーブルの支持点間は2m以下とする
    • ケーブルを曲げるときの屈曲半径は、ケーブル外径の原則6倍以上とする
    • 弱電流電線や水道管などの管に触れないように距離を取ってケーブルを敷設する
したがって不適切なものは[ロ]です。