幹線の設計(全28問中22問目)

No.22

図のように,三相の電動機と電熱器が低圧屋内幹線に接続されている場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]は。ただし,需要率は100%とする。
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平成29年上期 問8
  1. 70
  2. 74
  3. 80
  4. 150

正解 

解説

幹線の許容電流は、その幹線に接続されている電気機械器具の定格電流の合計値以上である必要があります。ただし、起動電流が定格電流の何倍にもなる電動機M(モーター)等が接続されている場合は、電動機の定格電流の合計には以下のとおり一定倍した値を使うことになっています。
電動機の定格電流の合計≦その他の電気機械器具の定格電流の合計
・加算しない(電動機の定格電流の合計をそのまま使う)
電動機の定格電流の合計>その他の電気機械器具の定格電流の合計
・電動機の定格電流の合計が50A以下、その合計を1.25倍する
・電動機の定格電流の合計が50A超、その合計を1.1倍する
本問では、電動機Mの定格電流の合計が「10A+30A=40A」、電動機以外の定格電流の合計が「15A+15A=30A」です。電動機の方が大きいので一定倍する対象となります。電動機の定格電流の合計は50A以下なので、1.25倍してから、それ以外の定格電流の合計値と足します。

 40[A]×1.25+30[A]=80[A]

したがって[ハ]が正解です。