幹線の設計(全28問中10問目)
No.10
図のような電熱器H1台と電動機M2台が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決定する根拠となる電流IW[A]と幹線に施設しなければならない過電流遮断器の定格電流を決定する根拠となる電流IB[A]の組合せとして,適切なものは。ただし,需要率は100%とする。令和3年下期[午後] 問9
- IW 27[A]
IB 55[A] - IW 27[A]
IB 65[A] - IW 30[A]
IB 55[A] - IW 30[A]
IB 65[A]
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正解 ニ
分野
科目:B - 配電理論細目:3 - 幹線の設計
解説
幹線の許容電流IWは、その幹線に接続されている電気機械器具の定格電流の合計値以上である必要があります。ただし、起動電流が定格電流の何倍にもなる電動機M(モーター)等が接続されている場合は、電動機の定格電流の合計には以下のとおり一定倍した値を使うことになっています。- 電動機の定格電流の合計≦その他の電気機械器具の定格電流の合計
- ・加算しない(電動機の定格電流の合計をそのまま使う)
- 電動機の定格電流の合計>その他の電気機械器具の定格電流の合計
- ・電動機の定格電流の合計が50A以下、その合計を1.25倍する
・電動機の定格電流の合計が50A超、その合計を1.1倍する
IW=20[A]×1.25+5[A]=30[A]
幹線に施設する過電流遮断器の定格電流IBは、電動機Mが接続されている場合、次の2つのうち小さい値となります。
- 上記で求めた幹線の太さを決める際の根拠となる電流IWの2.5倍
- 電動機の定格電流の合計値IMの3倍に電動機以外の定格電流の合計値IHを加えた値
- IW×2.5=30[A]×2.5=75[A]
- IM×3+IH=20[A]×3+5[A]=65[A]
以上より、適切な組合せはIW 30[A]とIB 65[A]となります。
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