導体と絶縁体(全23問中15問目)

No.15

ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD,長さをLとするとき,この電線の抵抗と許容電流に関する記述として,誤っているものは
令和元年上期 問2
  1. 許容電流は,周囲の温度が上昇すると,大きくなる。
  2. 電線の抵抗は,D2に反比例する。
  3. 電線の抵抗は,Lに比例する。
  4. 許容電流は,Dが大きくなると,大きくなる。

正解 

解説

  1. [誤り]。周囲温度が高くなると放熱性能が悪化するため、他の条件が同じであれば、周囲の温度が上昇すると電線の許容電流は小さくなります。
  2. 正しい。抵抗は、導体が太いほど小さくなります。導体の断面積が2倍になると、抵抗は12になる反比例の関係にあります。直径が2倍になると断面積が22=4倍になるので、抵抗は14122になります。つまり、抵抗は直径の2乗に反比例すると言えます。
  3. 正しい。抵抗は、導体が長いほど大きくなります。導体の長さが2倍になると、抵抗も2倍になるので比例関係にあると言えます。
  4. 正しい。許容電流は、電線が太くなるほど大きくなります。
したがって誤っているものは[イ]です。