接地抵抗測定(全21問中16問目)

No.16

使用電圧100Vの低圧電路に,地絡が生じた場合0.1秒で自動的に電路を遮断する装置が施してある。この電路の屋外にD種接地工事が必要な自動販売機がある。その接地抵抗値a[Ω]と電路の絶縁抵抗値b[MΩ]の組合せとして,「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に適合していないものは
平成30年上期 問26
  1. a 600
    b 2.0
  2. a 500
    b 1.0
  3. a 100
    b 0.2
  4. a 10
    b 0.1

正解 

解説

【絶縁抵抗値】
低圧電路の電線相互間および電路と大地との間の絶縁抵抗値は、以下のとおり定められています。
使用電圧が100Vの回路は、上表の「300V以下、対地電圧150V以下」に該当します。したがって、絶縁抵抗値は0.1MΩ以上でなければなりません。

【接地抵抗値】
低圧電路に施設する接地工事には、C種接地工事とD種接地工事があり、電路の使用電圧によって以下のとおり定められています。
使用電圧が100VなのでD種接地工事の対象となります。したがって、接地抵抗値は原則100Ω以下としなければなりませんが、0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下とすることができます。よって、設問では500Ω以下であれば基準に適合となります。

絶縁抵抗値0.1MΩ以上、接地抵抗値500Ω以下を満たしていないのは、接地抵抗値が600Ωである[イ]です。